「K−1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」が31日、京セラドーム大阪で開催され「今度こそ勝利」と注目を集めていた曙(37)が、またしても負けた。
がくぜんとしてしたのは本人ばかりではない。
曙をリングに上げてきた新日本プロレスも真っ青。
さらに「半年くらいは試合に出ずに一から練習をしてやり直す」とプロレス休養宣言してしまったから、さあ大変だ。(スポーツライター・安田拡了)
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新日本プロレスの某プロモーターが、またかという顔をした。
曙(203センチ、215キロ)が大みそかに出場した総合の大会で巨人ジャイアント・シルバ(230センチ、180キロ)に、なんとアームロックで敗北してしまったからだ。

マスコミの前評判ではシルバは曙が勝てるようにあてがわれた戦闘要員的な存在だった。
総合成績7戦1勝6敗。
体が大きいので新日本プロレスにも参戦していたことがあったが、これといって技を持っているわけではない。
つまり打撃を集中的に練習してきた曙のほうが有利だろうと思われていたのだ。
ところが、予想外の事態になった。
いきなり左右のパンチを出すシルバに曙は組み付いた。
しかしシルバは腕をとり、そのまま倒れ込んでも腕を離さなかった。
そしてなんとアームロックを極めてしまったのである。
曙は大みそか4年連続の全敗。
穴でもあったら入りたいという恥ずかしさで「今日こそは勝ちたかった。内容も悪い。圧倒されて負けてしまった。上に乗ってつぶそうとしたが、上に乗っている状態で取られるなんて経験はなかった。
できれば何もせずに半年くらい練習したい。
プロレスも休業して、練習に打ち込みたい。そうしたい、じゃなくて、そうします。そうして違った曙を見せたい」と語るしかなかった。
だが、そんな曙に「いいかげんに総合格闘技をあきらめてプロレスに専念してほしいよ」とあきれるのは新日本プロレスの某プロモーターだ。
「曙が負けてもいつも新日本プロレスがリングに上げて人気低下をカバーしてきた。しかし、盛り上がってきたなと思うと、いつも大みそかに総合の大会に出て負けてしまう。プロレス業界をナメているのかと文句の1つも言いたくなります」
だが曙からすると、総合で1勝しないと後がない。今回の敗北で総合成績4戦4敗。ちなみにK−1成績も9戦1勝8敗というていたらく。だから「休業宣言して練習を」と言った気持ちもわからぬでもない。
プロモーター氏は言う。
「相撲は真正面からぶつかり合って、相手の攻撃を強靭な肉体で受け止める。総合格闘技やK−1など相手の技を外して攻撃するスポーツと根本が違う。
プロレスも相手の技をあえて受けて強さを競う。
相撲と似ている。
曙は完全にプロレスラー向き。
もう年齢も30歳代後半。腹を決めたほうがいい」
確かにプロレスラーとして大輪の花を咲かせたほうがよさそう。
だが「K−1 Dynamite!!」としても曙は視聴率の柱的存在。
今回は民放ダントツの関東地区19・9%(関西18・1%)を記録した。
曙には、まだまだ総合格闘技やK−1で頑張ってもらいたいところだろう。



